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旅した国々シリーズ④ トルコ

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いよいよラストとなる「旅した国々シリーズ」最後は個人的な思い入れが最も強い国「トルコ」

せっかく選べるんだ、自分の行きたい国にいこう!そう決めた僕はすぐに「トルコ」を旅先にきめました。トルコこそいろんなものがそこを起点に動いていた世界の中心地だと思っていました。というのも高校から理系文系問わず勉強していたので世界史というものが大好きでした。受験生時代、気分転換によく世界史資料集なるものをよく眺めていました。懐かしいです。スターウォーズの建物のモデルにもなったモスクを見たい。ヨーロッパとアジアの中間に立ちたい。理由はいくらでもありました。

いまでこそオリンピックの候補地として日本とその魅力を競い合い、注目を浴びているトルコです。去年の9月というタイミングで自分の目でみることができたのは本当に幸運でした。

またこの国は過去におきた出来事の影響で親日国としても知られています。2002年日韓W杯のときには多くのトルキッシュ(トルコ人)が日本に訪れ、日本語を覚えていきました。そのせいかイスタンブールではちょくちょく日本語でキャッチの人に話しかけられて困りました。こういう活かし方もされてます笑。例:「靴交換しょーぜ!」「えっ」「実はこういうもので、ちょっと事務所こない?」「あぁ…」パッケージツアーの押し売りと絨毯屋です。めちゃめちゃ声掛けてきます。向こうも生活がかかっているので必死です。頻繁に何人ものトルコ人が声かけしてくるものだからこっちもイライラしてくる。そうするとまた別のトルコ人に「そんな態度で接してると損するよ?」って忠告してくる。まぁ聞き流す技術も磨かれるってもんです。図々しくなければやってらんない。他人との距離感が違うのって面白いです。

 

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イスタンブールの街並みは雑多な雰囲気と清潔感が入り混じってる風な印象を受けました。観光地として。日々生活する街として。
 
旅した都市で1番印象に残ってるのはやはりイスタンブールです。やはり、というのはトルコの中でもいちばんいきたいところがイスタンブールだったからです。海峡の端にあるこの都市は首都ではないもののトルコで最も栄えている都市だと思います。宿も見どころもたくさんあり、湾岸部なのですぐに綺麗な海を見に行けたりもします。新市街と旧市街の2つの街が海峡をまたいで向き合っています。新市街が流行をおさえた小洒落た街で旧市街が歴史を刻んだ雑多な街、そんな印象を覚えました。
 
ぼくはトルコの西側半分を時計回りに一周するコースをとりました。2週間程度だとそんなもんです。一日一都市滞在と決めていろんな街を。移動距離が長いときはバスの車中泊。短ければ朝に移動開始してその晩の宿を次の都市で探す。トルコはバスの交通網がインフラとしてかなり充実していて料金も安い。旅人に優しい。
 
僕が宿にしていたのはドミトリーやゲストハウスと呼ばれる簡素な宿泊設備だけの宿でした。価格も日本円にして1,000〜3,000円程度。日本ではあまりポピュラーなタイプの宿ではないのですが、海外、特に観光周辺ではかなり普及していて。怪しげな裏道の一画から大通りに面した立派なビルまで様々なタイプがあり、毎回小さな驚きがあった。他の宿泊者との距離が近いので自然と交流が増えます。
 

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「おれ今回トルコだけなんだ。おまえは?」「おれはアルメニアから。絶対いけよ」
 
自分の旅のことやそれぞれの国のことを話し合っている時間は本当に楽しかった。インターネットで探していたらイスタンブールに日本人宿があるとの情報を得て、「行くしかねぇ!」と思いメールで連絡をとってトルコ滞在の最初と最後の宿にしました。みんなフレンドリーで親切で色んな話を聴かせてくれました。ひとりでトルコにきていた同年代の女の子とも仲良くなりました。聞いてみるとなんと東京都内の大学に通っていたりとびっくりです。1年後のこの夏にシンガポールで再開したTel Bbowyともこの宿で会いました。みんなで食材を買ってきて分担で調理して通称「シェア飯」をかっくらいました。ひらすら下っ端で手伝うばかりだったのでそのうちあるものでパパッと美味いものを作れるようになりたいなー笑。
 

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ごはんは美味しかったです。日本で有名なものといったらケバブですか。本場でもオープンタイプの大きいヒーターで肉串を焼いてパンに挟んでくれます。農業大国トルコでは料理に野菜がふんだんに使われていてとても美味しかったです。ただシェア飯を作って食べたときはお腹を壊しました。そのあたりは気をつけなきゃなって思います。

 
たくさんのひとに助けられました。朝早く目的地の街に着いて途方に暮れていたときに助けてくれた宿のオーナーさん。人間不信なタイミングでアドバイスをくれた通りがかりの人。モスクのなかを案内してくれた地元の大学生。切符の買い方を教えてくれた子供。
 

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もちろんいいひとばっかじゃないけど、清濁まぜこぜでこそ人ってもんでしょ!
 
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